公益財団法人 軽金属奨学会 設立60年史
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99編集後記 当財団の設立60周年を記念して、60周年史の編纂事業プランが理事会で決議されてからほぼ一年、ようやく一冊の年史として上梓することができました。 本文にも記載させていただきましたが、時代と共に設立当時のことを知る役員や先輩の方々が次第に少なくなるなかで、当財団の正確な史実を書き記すと共に、より多くの皆様に当会の事を知って頂き、かつ活用して頂きたいという考えから、「第1編 60年の足跡と未来への歩み」「第2編 設立60周年記念特別寄稿」と二編に分けて構成致しました。第1編では、60年間の歴史を概観し、第2編では、核心的事業であります、統合的先端研究等の継続研究の成果報告、設立時からの主要事業の一つであります、教育研究資金等の支援者の成果報告、海外交流補助金の報告書、及び業界報告等を掲載させて頂きました。諸先輩方に協力をお願いし貴重な資料の提供を受けました。 歴史を縦糸に、事業報告等を横糸にしながら両編を読んで頂きますと、当会の歴史の重みを今更ながら感じて頂けるのではないかと思います。 当財団の歴史を、60年間の通史として改めて俯瞰して感嘆したことは、設立当時からの理念が、この60年の間まったくぶれることなく、首尾一貫して貫かれたことです。これもひとえに、創設者の志を代々受け継いできた役員や事務局の方々が、軽金属奨学会の社会的な役割・使命を深く理解され、真摯に財団運営に携わってくださった結果にほかなりません。ひとりの人間が蒔いた種が、何人もの人の手で大切に育てられ、時代の風雪にもめげず立派な樹木へと成長している姿を見るようで感慨一入です。これからも当財団は、そのようにして一歩ずつ成長していくであろうと確信しております。今後とも、当財団にご指導、ご鞭撻を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。 最後になりましたが、本誌の制作に当たり、資料提供等でご協力下さいました皆様に心より感謝を申し上げます。故小山田裕吉をはじめ、本誌を贈呈させて頂きたい関係者の多くは鬼籍に入っておられますが、この年史をそういった功労のあった物故者の皆様も含めて、公益財団法人軽金属奨学会60年の歴史に関わったすべての方々に捧げたいと思います。平成27年12月吉日

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