公益財団法人 軽金属奨学会 設立60年史
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9  公益財団法人軽金属奨学会が創立60周年を迎え、ここに心からお祝い申し上げますとともに、ご関係の皆様の常々の連携が見事に実り今日に至りましたことに深く敬意を表します。 私はアルミニウムとマグネシウムの鋳造凝固に関する研究一筋に40数年間携わってきました。本奨学会との出会いは、第1回課題研究成果発表会に参加したことで、それ以来各発表会での研究成果とそのあとの懇親会を楽しみに毎回出席しており、多くの知己を得ることもできました。また昭和54年研究室を持った助教授時代から毎年教育研究資金を賜り、お蔭をもちまして多くの研究成果を挙げることができ、軽金属学会賞を受賞することができました。ここに改めて感謝申し上げます。 その間、平成16年に垣谷公仁前理事長から理事に推薦され、平成24年まで各種事業の計画、審議、実行などに関わることになり、本奨学会のますますの重要性を理解するに至りました。とくに課題研究、軽金属フォーラム、統合的先端研究の公募には優れた内容の応募が多数あり、その選考にはなかなか苦労した思い出もあります。選考にもれても再度挑戦することも応募者には必要かと思います。 研究はアイデアが最も重要であると言われておりますが,その遂行には研究費が不可欠であることは言うまでもありません。今後も日本の軽金属に関する研究が世界のトップレベルを保ち、そして本奨学会が末永く軽金属研究の発展のために重要な役割を果たすことを確信しております。千葉工業大学名誉教授茂木 徹一(軽金属奨学会評議員)

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