57望なプロセス法と考えられる。2-4 高強度・高延性の実現性 Al-Ag系合金は典型的な析出強化合金であり、結晶粒微細化と析出強化が同時に実現することが示されている[12]。図26は、Agの添加量が異なる3種類のAl-Ag合金(Al-5mass%Ag, Al-11mass%Ag, Al-20mass%Ag)にHPT加工を室温、6GPaのもと5回転施して結晶粒を超微細化し、続いて373Kで時効した試料の応力-ひずみ曲線である。Agの添加量に応じて引張強度に違いはあるものの、いずれの組成も時効によって引張強度は増加している。しかし、時効時間が長くなると強度とともに延性が低下する。注目すべきことは、Agの添加量が5mass%と11mass%と少ない時は強度とともに全伸びも増加し、強度と延図24A2091合金の溶体化材、圧延材、HPT材(熱処理加工条件は図23と同じ)の時効に伴う硬さ変化。(a):373K時効、 (b):463K時効。[9,10]図25Al-Li二元系状態図。A2091合金のLi濃度(2.1mass%)に対する時効温度と2相分離条件。[9,10]図26HPT加工(室温, 6GPa, 5回転)したAl-Ag合((a)Al-5mass%Ag,(b)Al-11mass%Ag,(c)Al-20 mass%Ag)の373Kで時効後の応力-ひずみ曲線。[19]
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