公益財団法人 軽金属奨学会 設立60年史
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4祝辞 公益財団法人軽金属奨学会の設立60周年、誠におめでとうございます。軽金属学会を代表しまして、心よりお祝い申し上げます。 昭和30年(1955年)、「軽金属に関する学術の研究及び教育を助成・奨励して、我が国の軽金属工学および軽金属工業の進歩・発展に寄与する」ことを目的として設立されたとお聞きしております。発足当時の激動する産業界の中で、軽金属業界における人材育成と国際競争力強化に向けて、産学共同での基礎研究の重要性に目を向けられた先見性には敬服いたします。そして60年間、時代に流されることなく、多くの事業を継続して来られた貴会のご努力に対して、敬意と衷心より御礼申し上げます。貴会の様々な事業の中でも、設立以来一貫して続けてこられた「教育研究資金・研究補助金」のご支援は、大学および研究機関の研究者にとって大変心強い支援であるに違いありません。その他、「課題研究」「統合的先端研究」「海外交流補助金」「研究資料提供」「研究成果発表」「図書文献寄贈」等、軽金属に関する教育・研究に従事している研究者にとって、心強い支援事業を進めていただいております。今後も、軽金属研究者の育成のために、これらの事業を永く継続していただくことを心より望んでおります。 軽金属学会の前身である軽金属研究会が昭和26年(1951年)に発足しており、軽金属奨学会と軽金属学会は、この60年、軽金属工学の進歩発展に向けて二人三脚で歩んで来たといっても過言ではありません。学会の表彰事業では、「小山田記念賞」「軽金属論文賞・同新人賞」「軽金属功績賞」「軽金属躍進賞」に対して賞金、副賞、記念品などを贈呈いただいてきました。そして、平成26年度からは「軽金属学会功労賞」「軽金属奨励賞」「軽金属女性未来賞」にも副賞を贈呈頂き、軽金属研究者・技術者の顕彰において多大なご支援をいただいております。また、学会が主催するシンポジウムやセミナー等の開催、そして国内で開催されるアルミニウム合金国際会議(ICAA)への補助金提供を通じて、軽金属研究の振興と人材育成にも多大なご支援をいただいております。このように、軽金属奨学会は学会にとってかけがえのない存在であり、産官学における軽金属研究の発展に多大な貢献をいただいていることに、改めて感謝申し上げます。 最後になりますが、軽金属奨学会が今後益々ご発展されますことを祈念し、軽金属工学および軽金属産業の進歩・発展のため、学会と共に歩んでいただくことをお願い申し上げます。一般社団法人 軽金属学会会長 金子 明

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